第25話/ロサンゼルス
 主な話者:うさぎ   ロサンゼルス、天使の街。それは、軍用機の街  この街に展開したレイシズム(人種主義)  偽装だらけの「知」   ✦   明るい日差し、光る海…そんな「イメージ」の街、ロサンゼルス。   たくさんの映画、テレビシリーズがつくられる、映像の街。   そんな絵とは違って、この街は、軍用機生産の都だった。そのことを、多くの人は知らない。    軍需産業と言えば、ここ水の街から近い、名古屋も主要な軍需生産地だったと聞く。だから空爆も激しかったそう。   そういう話はあまり聞かない。    刑事コロンボ、レイモンド・チャンドラーさんも、LAに縁があるそうだ。   「偽装」、イメージづくり。灰色が思わせたい通りに、人びとは思わされている。    もちろんロサンゼルスだけじゃない。灰色の偽装は、あらゆる場所にある。   思いもつかない身近なところにも。   そのことに気づいていたいと思う。    『うさぎ!』を通して気づいた、頭の中の「絵」の存在。いつの間にか頭の中に滑り込んでくる、偽りの知。   なぜ知っているのか、知らされているのか。立ち止まって考えたい。    ✦ 目次に戻る