第13話/善意でめっちゃくちゃ
ペンデホ・コン・イニシアティーバ(提案を持った莫迦野郎)
「自分はすごいから、運転は任せておけ」
…あとからやってきた外側の人たちが、その土地の人たちに命令しています。
銅山の国にも彼らはやってきました。「水道の効率をよくしてあげましょう。民営化です」
何万もの小さな折り合い(政治)によって組み上げられてきた銅山の国の水を、ぶち壊しに。
絵本の国の人に与えられた「名誉白人」という「称号」
すっきりしない、気まずい、絵本の国の国歌
最新の戦闘機
沼の原の広場で続けられるお祭り。うさぎの友だちでもある弾丸が、舞台に立ち、演説を始めます。
「私たちが、どうにか自分たちの、ほんとにささやかな暮らしの折り合いをつけると、奴らがやってきます」…
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「自分は正しい、自分は賢い、だから自分の言ったとおりにしていれば間違いない」という善意の提案。
それが、いろんなものをめちゃくちゃにしていく…
笑えるけど、笑えない。
それで彼らは、人びとの口を封じるために、テレビやラジオをぱちんとつける。すると、乗客たちは静かになるというのだ。
色んな人が、色んな可能性を思い浮かべて、考えなくちゃいけないのに、と『うさぎ!』は言います。
人びとが、それぞれの生活をしょって、考えて、発言する。
今はその声が無視される。完全になかったことにされる。
面倒くさいこと言うやつは、消去する。うるさいやつのことは、無視する。
無視は、最も効くいじめでもある。
今度の週末には我が町内も街のお祭りに御輿を出すそうで、我が息子たちにもお呼びがかかった。法被を着て、子ども御輿をひく。
鈴やら鐘の音、笛や打楽器の音とともに。
今いない人たちと、今いる人たちとで、つないでいく音楽。
言いたいことを言い、湧き出るとおりに思いたい。
そのとき、『うさぎ!』が知恵をくれる。からくりを見抜く技術を。
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