第16話/ホワイトサプレマシー
主な話者:うさぎ
沼の原には遠くから警官が配備され、ものものしさが増していた。広場ではおばあさんが景気づけにダイナマイトを投げています。
ホワイトサプレマシー(白人優越主義)の話。
変換キーを押しながら、キーボードと格闘しなくてはならない絵本語入力
白人がお洒落に見えるように標準化されたものさし(化粧、服、インテリア、街の景色)
白人のくにでは、非白人へのいじめがないので楽に生きられる
「使用と慣習」の力で成り立ってきた沼の原の水道。
書き言葉の約束ではなく、話し言葉で編み上げられたゆらゆらと揺れる精密な約束。
その水道の民営化をめぐっての反対行動が、大きく動き出そうとしていました。
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第16話。ホワイトサプレマシーの話。
この回は、初読にもおすすめ。服装やパソコンの入力のことなど、分かりやすい例で世界中どこにでも見られる大問題の初歩を考えることができる。
白人優越主義のこと。
この言葉、知りませんでした。でもこれほど大きな問題になぜ今まで気づけなかったんだろう、と不思議に思うような衝撃的な言葉。
ファッションの流行も。(某白人都市のファッションショーで今年の流行色やメーク方針が決められる)
食べ物の流行も。(某都市で大人気!日本初上陸!)
音楽も、映画も。
あらゆる場面に当然のように存在する問題。これに無関係な人なんて、この世にいないと思う。
ので、ぜひお試しを。
なぜ、『うさぎ!』がまず沼の原を題材にしたかも、明らかになる。
沼の原は、灰色と戦う人びとのいる、最前線だから。
著者はその戦いをその目に焼きつけ、『うさぎ!』を書くことを決めたのだろうと思う。書かずにいられなくなったんだろう。
その戦いは、私にとっては『うさぎ!』に描かれなければ知ることもなかった戦いだった。
まだ遅くはない。
日本語入力に苦労する。誤変換される。誤変換された言葉で笑い合う。
今まで感じなかった哀しさを、感じる。
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備考:校正提案あり
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