戦後の絵本の国のこと

数号前から61号まで、深く考察された「戦後の絵本の国のこと」。

ドル・ギャップという言葉に集約できる、その現象を、おぼろげながら、少しだけ把握できたように感じています。

とは言っても、どれもが「初めて聞く話」。すっとは理解することができません。

文章を読んでいても、意味が入ってこなくて、何度も2、3行前に視線を戻す必要がありました。

敗戦した絵本の国が復興できた本当の理由。

あたかも「自然な流れ」でいつのまにかできあがっていたように感じさせられていたそれが、確固とした意思でつくられたものであったということ。


意思で現実を変える。権力者はみなそれをしていると、作者は表現します。

もちろん私にも変えることができる。
一人の力は小さいけど、それでも、変えることはできる。

よしもとばななさんの講演でも同じことが言われました。

「一人の力はとても小さいと、意味がないと、思わされている。
 でも、一人の力は実はすごく大きい。
 実はすごい影響力を持っている」のだと。

だから一人一人が、それぞれ、少しずつでも変えようと。今の世の中がおかしいなら、自分たちの一つ一つの手で変えようと。

小さなことでかまわないから。

それを信じることができないように、あらゆるものが考えを曲げようとしてきます。

それは、きっと、一人一人の力がこわいからに違いないです。


勤勉で手先が器用で、まじめでひたむきな絵本の国のご先祖様。その素質を持っている私。

小さなことを、積み重ねていきたいなと思います。

コメント

このブログの人気の投稿

目次/ただいまの状況

小沢健二の連載小説『うさぎ!』はどこで買える?

第1話/昔むかし、あるところに