登場人物

うさぎ

「豊かな」国に住む、すこし太った、十五才の少年。

きらら

「豊かな」国に住む、やせた、黒い瞳をした、十五才の少女。

トゥラルパン

「豊かな」国に住む、ぼさぼさの髪をした、十五才の少女。
元は著者の実在の友人から借りてきたという「クィル」という名前だったが、沼の原篇をまとめる(2010年)に当たり、改名された。実在の人物と、物語上の人物が重なってしまうため、と著者。



三人は友達で、「珈琲と本・あひる社」というお店をたまり場にしています。
『うさぎ!』では、この三人の会話やそれぞれがあひる社に宛てた手紙、友達に宛てた手紙、それぞれの日記帳からの引用、といった形で、様々な思考が語られていきます。
「沼の原篇」では、三人は「銅山の国」へ旅し、そこでの出来事を経験しながら、考え、動き、何かを見つけ出していきます。

珈琲と本・あひる社

うさぎ、きらら、トゥラルパンが住む「豊かな」国の街にある、珈琲屋。
いろいろの人がたむろする店。
勉強会、料理会、映画会、誰かを招いて話を聞くなどの活動をしている。
手づくりの雑誌やいろいろな本が置いてある。
あひる号というパソコンもある。
ここで、うさぎときららは出会った。
あひる号という

灰色

人ではない。
「大きなお金の塊」と呼ばれるものの中に棲む。
あらゆる方法を使って、人を動かし、その「大きなお金の塊」を大きくすることだけを考えている。

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