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2017年2月の小沢健二さんにまつわる出来事たち

「うさぎ!」「子どもと昔話」をご愛読のみなさま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。 さて、小沢健二さんの連載小説(寓話、エッセイのような物語)「うさぎ!」はここ43の季節において、ずっと、そっと、時に熱く、連載され続けてきました。 43の季節(余りあり)、読者のみなさんと小沢健二さんは場を超え、同じ場所にい続けたわけであります。 そういうわけで、小沢健二さんのシングルが久しぶりに売り出されてからよく聞く「お帰りなさい」に対して、「オザケンは帰ってきたわけじゃなくて、ずっといました、そこここに」と心の中で何度かつぶやいている今日この頃です。 朝日新聞に載った一面広告の文章、おもしろかったですね。2017年冬のうさぎ!第43話とのつながりを感じながら、感慨深く読みました。( 公式サイト「ひふみよ」にも掲載されています。 )みなさんはどう感じられたでしょうか。 ビバ、ガラパゴス! この響きが妙によくなじんで、笑いたくなるような、勇気づけられるような気持ちがします。 日本人デザイナーのつくるデニムの話が、ラジオ「きらクラ!」に登場していました。日曜の昼下がり、お聞きになったでしょうか?(私は、子どもたちを遊び場に送迎しながら、遊びが終わるのを待ちながら、インターネットラジオで聞きました。ラジオ、どうやって聞くんだ?と思ったら、タブレットにちゃんと「ラジオ」というメニューが用意されていました。初めて使った機能。) 日本の人じゃない人が奏でる、雅楽。ジーンズ文化の人じゃない人がデザインする、デニム。そのときに際立ち、明らかになるもの。 自分たちが持っているものと、持っていないもの。人の脳は欠けた部分に意識が行くようになっていると誰かが言っていました(そうだ、学校の保護者講座に来ていた心理学の先生)。持っているものには無頓着になり、欠けているものに執着してしまう、確かにそんなところはあるような気がします。 日本の食パン、日本のデニム。そんな光を小沢さんと小沢さんのご家族が見つけて、こちらに光を返してくれる、そんなやりとり。光を鏡で反射させて、光の欠片を壁に映すようなそんなことに、無心になって、くすっと笑ってしまうんです。 同じようなことを、私は吉本ばななさんからも受け取っています。だんだん訓練されて、自分でも見つけられるようになって...

うさぎさんへ 『セラピー的な』読みました

はじめまして。 ここ一ヶ月ほど、うさぎさんたちのお話や記事を読んでいます。 『企業的な社会、セラピー的な社会』を読みました。 絵本の国では、けっこう多くの人が、セラピーではなく占いに行くのを知ってますか? 東京の有名な街々には、その街の代表的な占い師さんがいたりするんですよ。あ、小沢さんが東京にいらした頃にもそうだったと思うので、聞いているかもしれませんね。不安や痛みを抱えた人たちが、こっそりと行くようですよ。 上から監視される状況に最終的にはめ込まれる、とか、上下関係がないという建前の元にある上下関係とか、読んでいてはっとするところが多かったです。 そうそう、燃費って言葉は知っていますか。 車の広告に必ず載る言葉。ガソリン一リットルで何キロ走れるかを示す言葉です。燃費がいい、燃費が悪い、というふうに使われて、車の性能を示す指標の中でも重要視されています。 この燃費、長い距離を走ると、いい数値が出るんですよ。近距離の移動を繰り返すと、どんどん燃費が悪くなっていくんです。おもしろいでしょう? 「不適切な希望」のところを読んで、どうしても思い浮かべてしまったのが、私にとって身近なある集まりのことでした。 「平等に何でも話してください」という看板があるのですが、指される人が決まっていたり、指されない人が決まっていたりするようなんです。 どうやら主催側にとって「不適切な希望」を持った人の意見は、なかったことにされてしまうらしい。私も最近はめっきり指されません。 ささいなことなんですが、そういうのを目にして、最近は「あまり期待をするのはやめよう」と思っていた矢先に、『セラピー的』を読んだので驚きました。 なので、これからは、希望を大きく持とうと思います。 私の長男もサンドイッチが大好きです。この前、めったにないお弁当の日にサンドイッチを持たせたら、誇らしげに帰ってきました。 またうさぎさんたちのお話を楽しみにしています。 追記 セルフ・エスティームは、絵本語だと自己肯定、自己尊重、自尊心などと訳されているようです。 私の中学校の卒業式で、校長さんが「自己実現」と言っていましたが、この言葉も近いですね。 いい印象をまとった言葉です。小沢牧子さんの『心の専門家はいらない』も読んでみます。小沢さんは『...