NYCのこと POPEYEを読んで
マガジンハウスの『POPEYE』ニューヨーク特集を読みました。 いろいろな場所から、いろいろな人がやってくる場所、ニューヨーク。 長年NYCに住んできた小沢健二さんが、車の運転席から見渡した街の景色・・・。街の懐の深さが、よく見えてきます。 「お互い様」 そこには、大都市の冷たい感触だけではなく、日本語で言う「お互い様」の精神に似た生あたたかさを感じました。 undocumented peeple、書類を持たない多数の人たちと混じり合う生活の中で、距離を見計らいながら、お互いを認め合っている印象。日本の地方に息づく、小さな班の連帯感とはまた別の、共同意識が根付いているんだなあ、と感じました。 よくsalad bowl、と形容される大都市の風景は、単語だけでは想像がつきません。NYCのようなトップレベルの大都市にも、やはり血が流れているんだ、と感じさせられました。どくどくと。呼吸して、血が流れて、新陳代謝があり、生きていく街。 「NYCを自家用車で走り回ってみよう」なんて野望、抱くことすら無理な私。そこからの景色を垣間見ることができて、おもしろかった。 同時に、「日本の、地方で、戸籍を持ち、子どもを持ち、自営業をして、自家用車に乗り・・・」そんな自分の生活も、どこか外から見たら相当貴重だ、とも思いました。